
ジェトロビジネス短信記事によると、ベトナム政府は6月30日、最低賃金に関する政令74号(74/2024/ND-CP)を発表しました。地域ごとに設定された最低賃金が見直され、7月1日から月額で平均6.0%の引き上げが行われました。この改定は、2022年7月1日に同じく平均6.0%引き上げられて以来、2年ぶりとなります。国家賃金評議会が政府に提案した内容に基づく決定です。
■地域別の月額最低賃金比較
・地域1:上昇額 280,000ドン 上昇率 6.0%
・地域2:上昇額 250,000ドン 上昇率 6.0%
・地域3:上昇額 220,000ドン 上昇率 6.0%
・地域3:上昇額 200,000ドン 上昇率 6.2%
■地域別の時間単位の最低賃金比較
・地域1:上昇額 1,300ドン 上昇率 5.8%
・地域2:上昇額 1,200ドン 上昇率 6.0%
・地域3:上昇額 1,100ドン 上昇率 6.3%
・地域4:上昇額 1,000ドン 上昇率 6.4%
ジェトロが実施した「海外進出日系企業実態調査」によると、ベトナムに拠点を持つ日系企業は2020年以降、毎年平均5~6%の昇給を行っています。一方で、政府による最低賃金の改定は2020年1月から2024年7月までの4年半の間に3回行われ、1回あたりの引き上げ率は5.5~6%となっています。これにより、日系企業の昇給率は、最低賃金の引き上げ率を大幅に上回っていることがわかります。
ジェトロビジネス短信資料
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/07/d0c9f7454cdf7016.html
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