
ジェトロビジネス短信記事によると、ベトナム政府は2025年からカーボンクレジット取引所のパイロット運用を開始するとしており、クレジット取引を活用したビジネスに注目が集まっているとのこと。
ただ、ベトナムでは本分野で知見を有する企業が少ない為、ここ数年、日本発スタートアップがベトナムの温室効果ガス(GHG)排出削減を目指し、地場企業・機関と提携する動きが活発化しています。
※GHG排出:二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの排出量のこと
■日本発スタートアップの動き
・Carbon EX株式会社
カーボンクレジット取引プラットフォームを運営する会社で、株主にアスエネ株式会社(※1)、SBIホールディングス株式会社を持つ。
2024年2月15日に、ベトナム最大手のIT企業FPT Corporationと戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結。
カーボンクレジットの開発とベトナム市場におけるカーボンクレジットビジネスの発展を促進し、CO2排出量の削減を目指すとのこと。
(※1)アスエネ株式会社の事業内容
・CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス
・持続的なサプライチェーン調達のためのESG評価クラウドサービス
・ネットゼロに向けたカーボンクレジット・排出権取引所
・サステナビリティ経営コンサルティング
・カーボンクレジット創出コンサルティング
など
・株式会社フェイガー
農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを行っている会社。
2023年12月1日に、FPTInformationSystem(※2)とカーボンクレジットによるグリーン農業の推進に関する覚書を締結。
ベトナムの温室効果ガス排出を削減し、グリーントランスフォーメーションを加速させることを目的として、農林業分野の技術に助言し、実装するプロジェクトを支援するとのこと。
(※2)FPTグループ
FPTは、コンサルティング、テクノロジーおよび電気通信サービスの提供を中核とするベトナム最大の情報テクノロジーサービス会社。
・GreenCarbon株式会社
CO2削減・CO2削減植物研究開発事業、カーボンクレジット取引事業、農業・境関連事業などを行ってる会社。
2023年6月13日に、ベトナム国家農業大学と水田のメタンガス削減に関する共同研究を開始。
ベトナムは、条件付きで2030年までに2014年比で27%(CO2換算で2億5,080万t)の削減目標を定めており、農業部門ではCO2換算で約1億3,000万tの削減を目指している。この目標達成に向けて、ベトナム国家農業大学と共同研究契約を締結し、稲作におけるメタンガス排出量の削減に向けた共同研究を開始。
■当社について
TMAソリューションズは、ベトナムを本国としたオフショア開発を手掛けおり25年の信頼と実績がある会社です。
日本を含む世界30か国のクライアントをサポートしており、開発におけるリソース不足や人件費・技術的な問題を解消することが可能です。
オフショア開発・開発リソース不足の問題などございましたらお気軽にご相談ください。
専任スタッフが親切・丁寧に対応させて頂きます。