
ジェトロビジネス短信によると、2025年4月9日から12日まで、ベトナム・ホーチミン市にて国際的な縫製・繊維産業の展示会「SaigonTex & SaigonFabric 2025」が開催されました。本展示会は、ベトナム商工連盟(VCCI)をはじめとする現地業界団体の協力のもとで実施され、4日間の会期中に世界25の国と地域から1,100社以上が出展しました。
出展企業の内訳としては、中国からの出展が698社と全体の約6割を占め、次いでベトナム企業が152社、台湾企業が54社、韓国およびインドからはそれぞれ約30社が参加。日本からは、現地法人を含む約20社が出展しており、繊維メーカー、商社、繊維機械メーカーなどが主な参加企業となりました。
■ベトナム、世界第2位の衣料品輸出国に浮上
ベトナムの国営繊維企業グループの発表によると、2024年の衣料品輸出額は前年比11%増の440億ドルに達し、これまで2位だったバングラデシュを抜いて中国に次ぐ世界第2位となりました。インドは前年比7%増で第3位に位置しています。
また、ベトナムの2024年における輸出全体のうち、縫製品が占める割合は約9.1%にのぼり、繊維産業が同国の経済において重要な位置を占めていることがわかります。
■米国の関税措置がもたらす今後の影響にも注目
ベトナムの縫製品輸出先として最も大きいのが米国で、2024年には161億5,200万ドルを輸出しており、同品目全体の約4割を占めています。このような中、米国政府が現地時間の4月2日に発表した新たな相互関税措置は、ベトナムの繊維・縫製業界にとって無視できないリスクとなる可能性があり、今後の動向が注目されています。
■まとめ
この展示会は、国際的な繊維業界におけるベトナムの存在感を改めて示す場となったとともに、今後の貿易環境の変化への対応も各方面で求められていくことになりそうです。
ジェトロビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/04/c4d9a05ff91cbfa7.html
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