
ジェトロビジネス短信によると、ベトナム南部のホーチミン市で、都市鉄道1号線(ベンタイン~スオイティエン)が2024年12月22日に開業しました。ベトナムでの都市鉄道としては、首都ハノイの2路線に続く3路線目ですが、地下鉄の開通は今回が初めてです。
この鉄道プロジェクトは、国際協力機構(JICA)が実施する円借款事業の一環として進められました。2012年に本線の建設が始まり、当初は2015年の開業を目指していましたが、約10年遅れての開業となりました。路線は全長19.7キロで、そのうち高架区間が17.1キロ、地下区間が2.6キロです。14の駅が設置されており、地上駅が11駅、地下駅が3駅となっています。
車両は日本の日立製作所が製造した3両編成で、最大930人の乗客を運ぶことができます。運行速度は高架区間で時速110キロ、地下区間で時速80キロで、始点から終点まではおよそ30分で移動できます。
開業から最初の6カ月間は、午前5時から午後10時まで1日200本の列車が運行される予定です。運行間隔は通常時が12分、ピーク時は8分ごととなります。運賃は現金で支払う場合、片道7,000~2万ドン(約43~124円、1ドン=約0.0062円)で、キャッシュレス決済を利用すると片道6,000~1万9,000ドンと、距離に応じて異なります。1日乗車券は4万ドン、3日間乗車券は9万ドン、1カ月定期券は30万ドンで、学生は半額です。また、高齢者や障害者、6歳未満の子どもは無料で利用できます。
ホーチミン市は鉄道開業に伴い、既存の41のバス路線に加えて、新たに17路線を追加し、さらに150台の電気バスの運行も開始しました。
ホーチミン市の都市鉄道1号線開業は、市民の利便性向上と渋滞緩和に大きく貢献する一歩です。さらに、持続可能な都市交通の発展と経済成長の促進にも期待が寄せられています。今後もインフラ整備が進むことで、ベトナムのさらなる発展と国際的な競争力向上が実現されることでしょう。
ジェトロビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/01/52d99ff6c7d8b6f1.html
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