日本発スタートアップ・ジゾク、ベトナムでカーボンクレジット創出に向けたMOUを締結

ジェトロビジネス短信によると、農業分野でのカーボンクレジット創出を支援する日本のスタートアップ「ジゾク(Jizoku)」(東京都国立市)は、2月17日、ベトナム南部ホーチミンに本社を構え、中部高原地域のラムドン省で有機農業を営む現地企業「キングランズ(Kinglands)」と、果樹園におけるカーボンクレジット創出に関する覚書(MOU)を締結した。キングランズは、国際基準に基づくハラールおよびオーガニック認証を取得した農作物や加工食品の生産・輸出を行っている。一方、ジゾクは2024年に設立されたスタートアップで、人工衛星を活用した農業向けカーボンクレジットの創出を推進しており、2025年1月には一橋大学発の第1号ベンチャーに認定されている。

今回のMOUにより、両社はベトナムの果樹園で環境に配慮した農業への転換を進め、農産物の価値向上とカーボンクレジットの発行を通じて持続可能な農業の実現を目指す。ジゾクは、農業廃棄物の堆肥化や水管理の最適化、さらには人工衛星を活用した農業モニタリングを行い、メタンガスの排出削減に取り組む。また、発行したカーボンクレジットの収益を農家へ還元することで、農業の生産性向上につなげることも狙いとしている。

ジゾクの片岡慶一郎代表取締役は、この提携について「ベトナムの農業分野におけるデータ活用を促進し、生産性向上と脱炭素化の実現に貢献したい。今回の協力を通じて、農産物の付加価値向上だけでなく、新たな市場への輸出拡大にもつなげていく」とコメントした。

今回の提携により、ベトナムの果樹園における環境負荷の低減と農産物の価値向上が期待されるだけでなく、持続可能な農業の推進にも大きく貢献することが見込まれます。ジゾクとキングランズの協力は、カーボンクレジットを活用した農業モデルの発展を後押しし、ベトナム国内のみならず国際市場における競争力向上にもつながるでしょう。今後の取り組みがどのように進展するのか、引き続き注目されます。

ジェトロビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/03/b4457055f79f135e.html

■当社について
TMAソリューションズは、ベトナムを本国としたオフショア開発を手掛けており25年の信頼と実績がある会社です。
日本を含む世界30か国のクライアントをサポートしており、開発におけるリソース不足や人件費・技術的な問題を解消することが可能です。
オフショア開発・開発リソース不足の問題などございましたらお気軽にご相談ください。
専任スタッフが親切・丁寧に対応させて頂きます。

「オフショア開発に興味がある」「開発リソース不足を解決したい」など、
お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら